高校生の頃
自分で髪を切って
失敗した事があった
翌日の放課後
親友に人気のない場所へ
呼び出され
突然言われた
「帽子みたい」
それも真剣な顔で
吐き捨てる様に
確かに親友はヘアメイクが
上手だけど私は
カッとなって、つい
「少し我慢してれば
何とかなってくるでしょ!
一生このままって訳じゃ
ないんだから!
そんな事言わないでよ!」
…すると親友は
突然泣き出した
そこで私も冷静になり
慌てて
「ごめん、言い過ぎたね…
私も嫌になったら
手を貸して欲しいな」
「うん、分かった
ごめんね
もう言わないよ」
そんな青春時代も終わり
私達もすっかり大人になった頃
親友と飲みに行って
その時の話になったのですが…
親友曰く
「あの時はあの勢いに救われたよ!
まったく良い友達を持ったよ!」
…その時初めて気づきました。
あの時
「帽子みたい」
って言ったんじゃなくて
「もう死にたい」
って言ってたのね